「解体っていくらくらいかかるの?」
相続した空き家や建て替え、売却の検討など、解体を意識する場面になったときに、誰もがまず気になるポイントは“費用”です。
しかし実際には、解体費用は明確な相場が見えにくく、さらに2025年から2026年にかけて全国的に価格が上昇していると言われています。地域によって異なる費用差や、建物によって必要な工程も変わるため、一概に数字だけで判断することが難しい工事とも言えるでしょう。
この記事では、現場に立つ解体業者の立場から、2026年時点の“解体費用の相場と上昇理由”について、できる限り本音で解説します。特に「地方都市特有の事情に焦点を当てながら、価格の背景も分かりやすく整理していきます。
解体費用はなぜ年々上がっているのか?
「値段は下がりますか?」と聞かれることがありますが、業者側の本音として言えば“下がる理由がない”というのが実情です。
解体費用が上昇する主な理由は以下の通りです。
- 処分費の値上げ
- 燃料費の高騰
- 人件費の上昇
- 分別義務の強化
- 運搬距離の増加
- 空き家の増加
- 人材不足
- 制度・条例の強化
例えば、2025年〜2026年にかけて解体現場で最も感じるのは、廃材処分費が前年より1割ほど上昇したことです。解体工事では、廃材を分別して処分場まで運搬する必要があるため、処分費は見積りに大きな影響を与えます。
さらにガソリンなどの燃料費も安定して下がらず、重機・ダンプ・トラックを使う解体工事では、燃料価格の高騰がダイレクトにコストへ反映します。燃料費の影響は、一般の工事よりも大きいという点はあまり知られていません。
制度面でも、分別解体・再資源化が求められ、アスベスト調査が義務化されるなど、追加工程が増えたことも無視できません。

2026年の解体費用相場は?(種類別)
2026年時点の相場の目安として、坪単価ベースで整理すると以下が現実的な価格帯です。
- 木造住宅 … 約3.5〜5.5万円/坪
- 鉄骨造(S造) … 約5.0〜7.0万円/坪
- RC造(鉄筋コンクリート) … 約7.0〜10.0万円/坪
ただし相場は、建物そのものだけでは成立しません。費用が変動する要素としては、以下のような項目が絡みます。
- 残置物の量
- 道路幅
- 敷地形状
- 隣家との距離
- 築年数
- アスベストの有無
- 地中埋設物
- 足場が必要か
- 家の構造・間取り
- 重機の搬入可否
特に相続空き家では、屋内に残置物が大量に残ったままのケースが多く、一般の解体より事前作業に時間がかかることも珍しくありません。

宇部市の地域特性が解体費用に影響する理由
宇部市は都市圏と比較すると処分場や中間処理施設が少なく、運搬距離が伸びやすい地域性があります。解体では“運ぶ距離”が費用に直結するため、地方では見積りに運搬費項目が含まれることが多いのです。
具体的には以下の事情があります。
- 処分場の距離が長い
- 交通事情や道路幅が変則的
- 住宅密集地と過疎地域が混在
- 農地や山林に接した土地が多い
- 空き家率が増加傾向にある
加えて、宇部市は山口県内でも相続空き家や実家処分の相談が多く、「県外所有者」からの問い合わせが増えている地域の一つです。
県外所有者の場合、立会いが難しいため、手続き・写真報告・郵送契約などのニーズが高まっています。

地方の解体で無視できない“運搬費”という存在
都市部では処分場が近く、重機やトラックの効率が良い反面、宇部市周辺のような地方では、1回の運搬が30分〜1時間かかるケースも少なくありません。
この運搬距離が
- 時間
- 人件費
- 燃料費
- トラック台数
- 回転数
に影響し、最終的に費用へ反映します。
特に燃料費は2024年以降高止まりしており、2026年時点では解体費を押し上げる最大要因の一つと言える状況です。

処分費は昨年から約1割上昇
一次情報として、現場の肌感覚では木くずや石膏ボード、金属、コンクリートがら、プラ系廃材が軒並み値上げしています。
値上げ要因としては
- 国内リサイクル政策
- 国際市場の価格変動
- 物流コスト
- 人件費
- 再資源化率向上の義務化
など複合的に絡んでいます。
ここも一般には知られていない部分です。

解体費用は下がる未来がほぼない
解体業者としては正直に言えば
2026〜2029年にかけて費用が下がる可能性はかなり低い
と見ています。
理由は明確で
- 規制は緩まない
- 人件費は下がらない
- 処分費は上がりやすい
- 燃料は不安定
- 空き家は増える
- 人材は不足する
つまり、構造的に費用が下がる要素がほぼありません。

相続・空き家は“待つほど不利”になる時代
相続した実家の場合、
- いつ解体するか
- 売却するか
- そのまま保有するか
の意思決定が必要になります。
空き家は放置すると
- 劣化
- 固定資産税
- 空き家税
- 雑草
- 倒壊リスク
- 近隣トラブル
- 補助金対象から外れる
などの困りごとが蓄積します。
2025〜2030年は空き家問題が社会課題として本格化する時期であり、所有者にとっても早めに動いた方が総合的にメリットが大きいケースが目立っています。

外部情報もチェックしたい方へ
解体を検討する際には、行政情報や統計を抑えておくとより判断しやすくなります👇
これらは制度や背景を理解する上で有益な一次情報です。
関連知識
まとめ
2026年の解体費用は上昇傾向が続いており、宇部市のような地方エリアでは運搬費+処分費+燃料費+空き家問題が価格形成に影響しやすい状況です。
特に相続空き家や県外所有者の場合、情報不足のまま判断すると、費用や手続きの負担が大きくなることもあります。早めに情報を集め、状況と目的に合わせた最適なタイミングで解体を検討することが、結果としてコストや時間の節約に繋がります。
最後に
宇部市や周辺エリアで解体を検討している方は、まず相場や手続きについて情報収集するだけでも十分です。家屋解体・空き家解体・倉庫や納屋の撤去、残置物の整理など、具体的な段階でなくても相談可能なケースは多くあります。
相続や売却で迷っている段階でも、焦らず情報を整理しながら進めてみてください。

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