近年、空き家問題が深刻化する中で、山口県内でも多くの空き家が放置されたままになっています。相続や転居などで空き家を所有しているものの、「解体費用が高くて負担できない」「リフォームや建て替えを検討したいが資金が足りない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのが、空き家の解体やリノベーションに活用できる「空き家ローン」です。山口県では、自治体や金融機関が提供するローンや補助制度があり、解体工事やリフォーム、建て替えに活用することが可能です。
本記事では、山口県で利用できる空き家ローンの種類や特徴、申し込み方法などを詳しく解説していきます。

1. 山口県で使える空き家ローンとは?
空き家ローンとは、主に空き家の解体、リフォーム、リノベーション、建て替えなどの目的で利用できる融資制度です。空き家の老朽化が進むと、倒壊のリスクや近隣住民への影響が懸念されますが、空き家ローンを活用すれば、負担を抑えながら適切な対応が可能になります。
山口県では、以下のようなローンや補助金を利用できます。
2. 山口県で利用できる空き家ローンの種類
① 山口銀行「リフォームローン」
山口銀行では、空き家の改修やリノベーションに活用できる**「リフォームローン」**を提供しています。
- 対象工事:リフォーム、リノベーション、解体、増改築
- 融資額:10万円~1,000万円
- 金利:年1.8%~3.5%(審査による)
- 返済期間:最長15年
- 特徴:保証人不要で、山口銀行の住宅ローンを利用していなくても申し込み可能
このローンは、解体費用だけでなく、空き家を改修して賃貸物件にする場合にも活用できます。
② JAバンク山口の「空き家解体ローン」
JAバンク山口では、**空き家の解体費用を支援するための「空き家解体ローン」**を提供しています。老朽化した空き家を適切に処理し、土地の再活用を促進するために役立つ融資制度です。
JAバンク山口「空き家解体ローン」の概要
🔗 公式サイト:JAバンク山口 空き家解体ローン
- 融資金額:10万円以上500万円以内(1万円単位)
- 融資期間:6ヶ月以上10年以内
- 金利:固定金利型(借入時の利率を完済時まで適用)
- 保証人:原則不要(JA所定の保証機関の保証を利用)
利用条件
- 山口県内に在住または在勤の方
- 借入時の年齢が満20歳以上75歳未満で、最終返済時の年齢が満80歳未満の方
- 継続して安定した収入がある方
- JAが指定する保証機関の保証を受けられる方
申し込み方法
最寄りのJAバンク山口の店舗にて、所定の申込書類を提出してください。詳細や最新の金利情報については、公式ウェブサイトまたは店舗窓口でご確認ください。詳細はこちら
③ 県や市町村が提供する補助金・助成金
山口県や各市町村では、空き家の解体や活用を促進するための補助金・助成制度も実施しています。例えば、以下のような支援があります。
(1)山口県空き家活用促進補助金
- 対象者:県内の空き家所有者
- 対象工事:解体工事、リフォーム、耐震改修など
- 補助額:工事費の最大50万円(補助率1/2)
- 申請方法:各市町村の窓口で申請
(2)防府市空き家解体補助金
- 対象者:防府市内にある空き家を解体する所有者
- 対象工事:解体工事(更地化が前提)
- 補助額:工事費の1/2(上限50万円)
- 申請方法:防府市役所で事前相談のうえ申請
※補助金は年度ごとに予算が決まっており、早めに申請しないと締め切られる可能性があります。
3. 空き家ローンの申し込み方法と注意点
① 申し込み手順
- ローンや補助金の条件を確認
自分の空き家が対象になるか、必要な書類を事前にチェックしましょう。 - 金融機関または自治体へ相談
ローンなら銀行や信用金庫、補助金なら市町村の窓口で相談します。 - 必要書類を準備
- 所有者の本人確認書類
- 工事見積書(解体・リフォーム業者から取得)
- 物件の登記簿謄本 など
- 審査を受ける
金融機関による審査を通過すると、融資が実行されます。 - 工事開始・完了報告
解体やリフォーム工事を行い、完了後は報告書を提出します。
② 申し込み時の注意点
- 補助金は事前申請が必要:補助金は「工事開始前」に申請しなければ対象外となることが多いです。
- 審査基準を確認:金融機関によって審査基準が異なるため、金利や返済条件を比較しましょう。
- 併用可能かチェック:補助金とローンを組み合わせて利用できるケースもあるので、活用方法を検討しましょう。
4. まとめ:空き家ローンを活用して解体工事を進めよう!
山口県では、空き家の解体やリフォームに利用できる空き家ローンや補助金制度が充実しています。
特に、山口銀行や西中国信用金庫のリフォームローンは、解体工事にも活用可能であり、自治体の補助金と組み合わせることで負担を大幅に軽減できます。
空き家を適切に管理・解体することで、地域の安全や景観を守るだけでなく、土地の有効活用にもつながります。「空き家をどうすればいいか悩んでいる」という方は、まずは金融機関や自治体に相談し、最適な資金計画を立てることをおすすめします。
解体工事に関するご相談は、ぜひ株式会社BLASTまでお気軽にお問い合わせください。経験豊富なスタッフが最適な解体プランをご提案いたします!
