今回は、宇部市八王子町で行った木造平屋建ておよび一部CB造（コンクリートブロック造）二階建て住宅の解体工事をご紹介します。
構造が複雑で、なおかつ三方を道路に囲まれた立地という難しい条件の現場でしたが、
地域の皆さまへの安全配慮を最優先に、丁寧な解体作業を実施しました。
物件詳細
| 所在地 | 山口県宇部市八王子町 |
| 建物の種類 | 木造平屋建て住宅・一部CB造二階建て |
| 解体面積 | 42坪 |
| 工事内容 | 建物内装解体、建物解体、廃棄物処理、整地作業 |
| 工事期間 | ２週間 |
解体工事の背景
この現場は、三面が道路に面しているという特性上、
歩行者・車両・近隣住宅への安全配慮が最重要課題でした。
特に住宅地の中心部に位置しており、
解体時に発生する「騒音」「振動」「粉じん」への苦情リスクを防ぐため、
施工前から入念な計画と近隣挨拶を実施。
また、建物の構造も一部がCB造（コンクリートブロック造）という特殊な形状でした。
長年の経年劣化により、1階部分のブロック壁にはひび割れや崩落の危険があり、
通常の木造解体以上に慎重な手順が求められました。
工事の詳細
準備作業
まず現場調査を行い、水道・電気・ガスなどのライフラインを確認・切り離しします。
併せて、重機の搬入経路やトラックの停車位置を調整。
騒音・振動を抑えるため、作業時間や順序を細かくシミュレーションしました。
また、工事開始前には近隣住民の方々へ一軒ずつご挨拶を行い、
工事内容や期間、粉じん対策について丁寧に説明しました。
解体作業の流れ
■ 残置物の分別・撤去
建物内部には家具や生活用品などが残っていたため、
まずは残置物の分別作業から着手。
可燃・不燃・リサイクル品を丁寧に仕分けし、
宇部市の一般廃棄物収集業者に委託して適正に処分しました。
■ 内装材の撤去
次に、天井材・壁材・床材などの内装材を手作業で撤去。
分別を徹底することで、後の躯体解体を安全かつ効率的に進めることができます。
■ 石綿含有建材（スレート屋根）の撤去
屋根にはレベル3に分類されるスレート材（石綿含有建材）が使用されていました。
飛散リスクは低いものの、法令に基づく安全対策を徹底。
作業員全員が防じんマスク・保護メガネを着用し、
散水による粉じん飛散防止を実施しました。
■ 建物解体
木造部分とCB造部分をそれぞれ適切な手順で解体。
重機と手作業を組み合わせ、構造ごとの特性に応じて安全に分離解体を進めました。
特にCB造部分では、脆化した壁の倒壊防止のため段階的な解体を実施しています。
■ 廃材の分別・処理
木材・金属・コンクリート・瓦礫などの廃材を徹底的に分別。
できる限り再資源化し、環境に配慮した施工を心がけました。
安全対策の徹底
現場は交通量が多く、住宅も密集していたため、
以下の安全対策を徹底しました。
- 防音シート設置：騒音を最小限に抑制。
- 防塵ネット設置：埃や粉じんの飛散防止。
- KY（危険予知）活動：毎朝の打ち合わせで危険箇所を全員で共有。
- 作業中の誘導員配置：歩行者・車両通行の安全確保。
特にCB造部分の解体時には「構造崩落の危険性」を重点項目として設定し、
安全監視員が常時確認を行いました。
工事の成果とビフォーアフター
解体完了後は、整地された美しい更地として仕上げました。
建て替え予定はありませんが、
次の土地活用にスムーズにつながるよう、
細部まで丁寧に整地を実施しました。
BLASTでは「きれいに壊す」を理念に掲げ、
ただ壊すだけでなく“次に使える土地”を提供することを大切にしています。
今回の成功ポイント
- 構造に応じた最適な解体手順
木造・CB造の複合構造に対し、それぞれ異なるアプローチを採用。 - 安全第一の現場管理
道路に囲まれた立地でも事故・トラブルゼロで完了。 - 環境と近隣への配慮
防音・防塵・リサイクルを徹底し、地域の信頼を獲得。
まとめ｜丁寧な対応が信頼につながる
今回の宇部市八王子町の現場では、
構造の複雑さ・立地条件・老朽化という3つの難題を抱えながらも、
安全に、そして計画通りに工事を完了できました。
私たちBLASTは、地域に根ざした解体業者として、
「安全・誠実・丁寧な施工」をこれからも貫いてまいります。
宇部市で解体工事をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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